2022/02/26
衝撃を受けました。
すごい・・・。なんかとにかくすごいです。
濃厚で長いファンタジー映画を観終わったような、そんな気分になりました。
文章はありません。
アニメーションのような細かいコマ割りのカットと、大きな絵で構成されています。
描写が細かくて、とても正確。
登場人物の表情と身振り手振りだけで、状況がわかるのです。
舞台は空想の世界です。
主人公の男性は新天地を求めて、見たこともない国へとやってきました。
見るもの全てが驚きです。読んでいる我々も驚きます。
表紙の絵にも載っていますが、不思議な生き物もたくさんいます。
その発想はどこから出てくるのか、それだけでも度肝を抜かれました。
なんだかへんちくりんで、意味不明なのにとてもリアルなんです。
ストーリーにも深く感銘を受けました。
主人公が出会う様々な人たちは、それぞれに困難を乗り越えて今いる場所へとやってきたのです。戦争だったり、強制労働だったり、侵略者だったり・・・。
移民となった人達が行き着いた先で、幸せになれるかどうかわかりません。
この本に出てくる人は、みんな楽しそうです。
作者は希望を込めたのかもしれません。
絵本の概念を覆すような絵本。おすすめです!
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