2019/08/05

ねぎ畑で生まれたあさたろうが、東海道を旅する時代劇ものの絵本です。
「ねぎぼうず」とは、ネギのお花のツボミのことなんですけど、なんで「ぼうず」って言うんでしょうね。ねぎぼうずも食べられますよ。
あさたろうが旅の途中で出会った人(食べ物)を助けたり、悪い奴をやっつけたりします。痛快なチャンバラシーンがあったり、涙ものの人情劇があったり、敵討ちもやります。
お話が面白いんです!
そして、飯野さんといえば一目見てわかる独特の絵。迫力のある場面構成。
実際に時代劇を見ているようです。文章の文字もご自身で手書きで書かれていて、そのリズムが心地いい。擬音語満載で、声に出して読んだら絶対に面白いです!
登場人物(食べ物)たちも個性豊かで、それぞれに色々と事情を抱えていたりします。
出てくるのは食べ物ですが、なんとも人間臭くて愛おしいのです。
シリーズで10巻完結です。
個人的にはあさたろうの父親、「ながきち」が好きです。
めちゃくちゃ強くて、かっこいい!
次の巻が出るのを心待ちにしていた絵本です。
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